実夏の あっ地こっ馳 紀行

ご注意;★このブログの登場人物はフィクションです。
箱根の冬物語=6 解答編
こんにちは! チャコです。

なぜか途中からミステリー仕立てになった
箱根の冬物語。
解答編です。
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箱根ハイランドホテルは
朝食も素敵でした。
和洋食のどちらかを選べて、
チャコたち3人は、和食を選択しました。

高山コンロに固形燃料の和定食ではなくて
こんな朝食でした。
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お味噌汁の中は、カラフルな根菜。
シイタケもざっくり切ってあって、
高級なワイルドさを演出しています。

さてさて
朝食をとりながら、
廉クンと史奈ちゃんに、
京都っぽいアリバイ作りの作戦を授けます。

「二人とも、登山電車で見たでしょ」って
チャコが作戦を話したら、
笑いながらOKしてくれました。

朝食後は、散歩を兼ねて、
最後のホテルの階段巡りです。
次はこんな高級ホテル、
いつ来られるのかわかりませんから。

こちらは
朝、鍵がかかっていて出られなかった階段の
庭から撮った写真です。
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鍵がかかっているとわかっていても
なんとなく、登ってみたくなるたたずまいですね。

中庭の反対側には
裏庭もあります。
裏庭は木立があって、藪のような感じ。
そこがまた、高原っぽくて素敵です。

裏庭に出る階段です。
左側に写っている階段は、
保守用のはしごに登れるスタッフオンリーの階段ですが、
そんな野暮な張り紙はしていません。

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踏面のさざれ石も上品ですね。
水切りにもなりますし、歩いていて感触もいいはずです。

こちらは、
中庭に出るほうの階段です。
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唯一、
目の前のマンホールが玉に瑕です。

チャコの入れ知恵のおかげで
廉クンと史奈ちゃんはチェックアウトの12時まで、
部屋にいることになりました。
チャコは9時のバスで、小田原に向かいます。

「動画撮ったら、なっちゃんのパソコンに送ってね」
「わかりました。気を付けて」
廉クンがジェンヌ顔でいいます。
「あのぅ…チャコ先輩…」
もじもじと、史奈ちゃん。
「なあに?どうしたの?」
「今度会うとき、チャコお姉さまって呼んでいいですか」
一瞬考えてしまいました。
「うれしいよ。でもね、そうしたらなっちゃんの妹になるんだよ。
覚悟できてる?」
「え? 荻野先輩がわたしの…」
絶句した史奈ちゃん。25秒後に
「今の話、キャンセルしていいですか」
ですって。

小田原駅で小田急に乗ります。
次に来た列車が、
各駅停車だったら栢山で降りて実家に、
急行列車だったら、相模大野で乗り換えてなっちゃん家に
行くことにしましょう。

急行新宿行でした。

なっちゃん家でパソコン開くと
廉クンと史奈ちゃんは動画をアップしていました。

5テイク目でやっと撮れました、というコメントとともに
YouTubeでアップした動画は

二人のアップの画像から
ティルトアップして、
雪の大文字の山。
It's so,Will we go to Kyoto?
というテロップ。
そして引きになって、二人の全身写真。
その後ろを、登山電車が走っていきます。
「Not to Kyoto, but we are in Hakone」

短い間に、
編集もしたんだね。

なっちゃんがそれを見て
「そうか、箱根の大文字山だね」って。

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箱根の冬物語=5 時刻表密室ミステリー!?
こんばんは、チャコです

巌根史奈ちゃんのママにアリバイをうまく作れたので、
チャコのミッションは完遂しました。
なのでゆっくりお風呂にでも行こうと思います。
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じゃあね、
史奈ちゃん、廉クン、
チャコはお風呂に行って、2時間ほど部屋を空けるよ。
今度は、ベッド乱してね。

箱根ハイランドホテルは
お風呂も最高でした。

ジャグジーと露天風呂があります。
氷点下の箱根で露天風呂に入るのは自殺行為なので
チャコはもっぱらジャグジー三昧。
ジャグジーなんて、飛鳥Ⅱ以来です。
しかも、
貸し切り状態が40分以上続きました。

「ブラタモリ」にも出ていたとおり
仙石原の温泉は、池の水を大涌谷の噴気の中に通して
温泉成分を入れたという
いわば人工温泉です。
ですが、
すごく温まります。
侮れません、仙石原温泉!!

さすがの仙石原温泉も2時間も浸かっていられません。
とはいっても、このホテル
カラオケルームもラーメンコーナーもありません。
が、
もっと素敵な部屋がありました。
2畳ぐらいの小部屋ですが
ライブラリーといって
図書室が付いていたのです。

文学全集からジュブナイル
「ドラえもん図鑑・からだのふしぎ」なんていうのまで。
このドラえもん、
しずかちゃんの絵がかわいそうなくらい可愛くなくて、
このしずかちゃんじゃあ、
変声期の男の子でも赤面しないわ。

ホテルで読了できなかったら
おうちに持ち帰って読んでもOKなんです。
読み終わったらホテルに送り返してくださいって、
太っ腹。
っていうか、宅配便代考えれば、買っちゃったほうが安いかも。

どの本を読もうかな、って迷っていたら
「チャコ先輩」
って、廉クンの声。
「どうしたの、廉クン」
「お部屋に帰りましょう。史奈ちゃんも待ってます」
なんで。せっかく気を利かせたつもりなのに…。

「あの、気を利かせてくれるのはうれしいんですが」
「ボクたち、純粋に旅を楽しみに来たんです」
へえ、そうなの。
「その…メーク・ラブするだけなら、都内にマンションを7室持ってますし」
そうね、大金持ちだったよね。
「ごめんなさい」
「ううん。とっても嬉しいんです」
「え」
「ボクたちと一緒に話をして、
変に詮索したり、興味本位で尋ねたりしなかったのは
チャコ先輩が初めてです」
「ほえ?」
「カルデラの話とか地質の話とかで
廉クンの服装の趣味のことは全然なかったでしょ。
それがうれしくて」
もしかして、褒められていないかも、チャコ。

「じゃあ、続き、話そうか?」
「続き・・・ですか?」
「そう。大涌谷の形成から」
「い・・・いいです。お風呂に行きます」

ちなみに、廉クンは
ホテル備え付けの寝間着で男子風呂に行きました。
その手があったか。

翌朝、
二人がお化粧している間に、
さっとファンデだけ塗ったチャコは、
ホテルの階段巡り、バージョン2!

まずは、フロントから中庭に出る階段です。
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ガラスが写っているのは、
鍵がかかっていて、出られなかったからです。
踏面がタイルなので、もしかすると
転倒防止のためにガラスを閉めていたのかもしれません。

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鍵が締まっているため
そこから続く階段も、バージンスノーが根雪になっています。
奥に見える建物が、
チャコたちが泊まった宿泊棟です。

宿泊棟へ降りる室内階段と
外の通路との間に
こんなトマソン階段がありました。
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軒先にあって、
登り口も下り口も、左右も完全に
密閉されています。
ここで殺人事件があれば、
密室殺人になりそう。
チャコの階段物語には、そんなミステリー、出ませんけど。

宿泊棟からフロントのカフェに向かう丘は
雪に埋もれた階段らしき跡が見えました。

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果敢にもアタックした足跡がありますね。
かなり苦労したみたいで、
コケたような跡もちらほら。
もちろん、チャコはそんな無謀なことはしません。
写真だけ撮って、部屋に戻ります。

413号室に帰ってきたら、
廉クンと史奈ちゃんはお化粧も終えて
荷造りの準備中です。

「チェックアウトが12時だから、
ふたりでゆっくりしていけばいいのに」
って、おせっかいな忠告をするチャコです。
「そうしたいんですが、京都に行かなくちゃ」
「なんでまた、京都に?」
「わたしと廉クンが京都にいる動画を撮って
YouTubeに投稿しようって」
「海外のブログの友達に、自慢することになっているんです」
面倒くさい自慢ですね。
12時のチェックアウトの後
タクシーで小田原に行って13時。
新幹線に乗り換えて、京都駅に16時。
タクシーで金閣寺に行けば、
ぎりぎり動画、撮れそうです。
が、
廉クンと史奈ちゃんは
「6時に東京で、大学の先生との約束があって…」
これではアリバイ破綻です。
密室殺人ではなくて、時刻表トリックになりました。

「その動画を見ているお友達って、
シビアな子?それとも、冗談が通じる子なの?」
「もともと冗談で京都に行くんですよ」
金持ちはこれだから。
「なら、12時までホテルにいられるんじゃないの?」
「え、どういうことですか? チャコ先輩」
ここは天下の険、箱根よ!
文学部地理学科、なめんなよ。
「じゃあ、朝ごはん食べながら、作戦会議ね。
行こう!」
チャコは、
廉クンと史奈ちゃんを引き連れて
朝食会場に向かいました。
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箱根の冬物語=4 ぷち・ぷらんす
ボンソワール チャコです

廉クンと史奈ちゃんとの3人で
仙石原の高級リゾートホテルに着いて
ちょっと気をきかせたつもりで
1時間半ばかり、外に出たチャコです。
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ホテルの庭の階段をめぐって
最後は、早川の渓谷を越えようとしました。
渓谷の向こうは、
星の王子様ミュージアム。

早川を橋で渡って
対岸の崖を階段で登れば
そこはもう王子様ミュージアム。

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ところが
橋の入り口にはゲートがあって
こんな看板がありました。
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つまり
フロントに戻って入場券を買って
ここで呼び鈴を押して
ゲートを開けてもらわないと
王子様に会えないのです。

フロントにもそんな案内があったはずですが
チャコには見えませんでした。
『肝心なことは目に見えない。
 王子様は忘れないようにいいました』

時計を見るとまた外に出て30分しかたっていません。
今お部屋に戻っても、まさか二人が…
なので、
仙石原の街のほうにぽたぽた歩くことにしました。

雪の中を往復1時間。
事前のリサーチで、階段がないことはわかっていたのですが
ひとりでぽたぽた歩くと、すこしだけ温まります。
今ごろ、廉クンと史奈ちゃんは…。
夕暮れの箱根の森は
それでもきれいでした。
『箱根が美しいのはね、どこかに温泉が隠れているからなんだよ』

部屋に帰ったら、
ベッド、乱れているかな。匂うかな?
なんて妄想をしながら
かっきり1時間半後、413号室の扉を開けると…

なんだ、清いじゃん。
先輩を雪の中で歩かせておいて、
何もしなかったの?

ホテルの夕食は、最高でした。
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和の風味を加味したフランス料理。
サービスしてくれるお店の人も
背筋をピンと伸ばしていて、
優しいけどおせっかいはしない、
絶妙の距離感を保っています。
室内も静かで、
飛鳥IIのガチャガチャしたダイニングよりも
ずっと素敵でした。

廉クンと史奈ちゃんは
色違いのドレスに着替えて決めています。
チャコは、昼間のまま…。
ごめんね、雰囲気壊して。

お腹いっぱいになって
413号室に戻ります。
二人にせがまれて、カルデラの話をしました。
ほかに話すこと、あるんじゃいのかなあ。
そんなとき、部屋の電話がなりました。
手近のチャコが受話器を取ります。
「こんばんは。413号室のチャコです」
「フロントですが、巌根さまからお電話がはいっています。
 つなぎますか?」
史奈ちゃんちです。なんだろう?
「お電話変わりました。河東紗子です」
「史奈の母です。そこに史奈はいますか?」
史奈ちゃんに電話を代わってもらいます。
チャコと廉クンは、史奈ちゃんの口元を見ながら、
耳をダンボに。うわばみに呑まれそう。

しばらく何か話していて
「チャコ先輩、代わってください」
「え? は、はい。あ、お電話代りました」
「あなたが河東さんね」
「はい。チャコです」
「史奈と何のお話してたの? 教えてくれる?」
「はい。箱根カルデラの成因です。お母さまにも説明しましょうか?」
「??」
「65万年前に、外輪山の南東で…」
「結構です」
ガチャリと電話は切れました。




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箱根の冬物語=3 早川の谷へ
こんばんは、チャコです。
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廉クン、史奈ちゃんと一緒に
ガラスの森美術館から、箱根ハイランドホテルに戻ってきました。

夕食まであと2時間余り。
ホテルに3人いても、ね、チャコお邪魔でしょ。
「1時間半ばかり、外行ってくるね」
っていって、
階段巡り~ホテル編です。

ホテルの建物から出るところにも
レンガの階段がありました。

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雪に埋もれているのも、風情です。

そこから先、
早川の谷間に向かって、ホテルの敷地は続いています。
降りていく階段が、こんな感じです。
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見て!! みて!
擬木柱じゃないんだよ!!
さすが高級ホテル!!

この辺りはホテルの裏庭に当たるので
雪かきもあまりしていません。
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ホテルがさぼっているというよりも
わざと雪を残しているのかもしれません。

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坂を下りていくと、
ちょっとした庭園と
ドッグランがありました。

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このホテルは、愛犬と泊まれるコテージがあります。
散歩用の小道もあって、
そちらは100%除雪済み。
ちなみに、
チャコたちの部屋よりも、愛犬コテージのほうが高いよ。
…ってことは、チャコ、
廉クンたちにとって犬未満??

売店には、
ワンちゃん用のボールだとか、
ドッグフードだとかもそろっていました。

ちなみに、
ネコやアヒルやその他のペットは
対応していないようです。
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箱根の冬物語=2 思い切りイタリアン
ボッナセェラ~ チャコで~す!

なっちゃんの後輩の巌根史奈ちゃんと
そのカレシで女装家の廉クンとで
仙石原まで来たチャコ、
ホテルの隣にあるガラスの森美術館に行きました。
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史奈ちゃんと廉クンは
建物の中に入って
ベネチアの仮面舞踏会の衣装を着けて楽しんでいます。

チャコはもちろん
氷点下の屋外で、雪の中、階段巡りです。ハックション!

誘われたんですけど、
…仮面舞踏会の衣装。
お邪魔しちゃあ、ねえ。
あとは若い人たちだけで…。

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入場券を買って中に入ると
緩い谷を使って作った中庭に出ます。
下り階段が続きます。

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石畳っぽいデザインの階段です。
日本で石畳をまねすると、
目地の部分がおおかったりと、どこかヌけているのですが、
ここは割としっかりしています。

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通路の間に、アクセントのように階段があるのは、
庭園系の階段の醍醐味です。
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カフェレストランの前は
沈床式になっていて、
その縁にも階段が付いています。
その奥には、装飾としての階段もあります。

レストランでひとり、ホットココアを飲んでいると
雪がちらちら降ってきました。
店員さんが
「また雪かきしなくちゃ」と苦笑いしています。
こんな苦労があるんですね。

全景が、こんな感じ。

冬季五輪だって開かれたのですから
(イナバウアー!!!)
イタリアにもスノーリゾートはありますが
南欧風の建物に雪が降るのは、ちょっとした違和感。
さらにその奥には
大涌谷の噴煙がもうもうと上がっています。
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もっといっちゃえば
あの松の木の向こうの早川を超えた先は
星の王子さま美術館があって、
サハラ砂漠だのうわばみだのの上に
雪が降り積もっています。
なんだかなあ。

あ、
廉クンたち、出てきた。
ホテル、帰ろうよ。

ちなみに、
美術館の外側の階段がこれです。
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入場券払わなくても、踏むことができます。
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