実夏の あっ地こっ馳 紀行

ご注意;★このブログの登場人物はフィクションです。
箱根の冬物語=4 ぷち・ぷらんす
ボンソワール チャコです

廉クンと史奈ちゃんとの3人で
仙石原の高級リゾートホテルに着いて
ちょっと気をきかせたつもりで
1時間半ばかり、外に出たチャコです。
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ホテルの庭の階段をめぐって
最後は、早川の渓谷を越えようとしました。
渓谷の向こうは、
星の王子様ミュージアム。

早川を橋で渡って
対岸の崖を階段で登れば
そこはもう王子様ミュージアム。

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ところが
橋の入り口にはゲートがあって
こんな看板がありました。
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つまり
フロントに戻って入場券を買って
ここで呼び鈴を押して
ゲートを開けてもらわないと
王子様に会えないのです。

フロントにもそんな案内があったはずですが
チャコには見えませんでした。
『肝心なことは目に見えない。
 王子様は忘れないようにいいました』

時計を見るとまた外に出て30分しかたっていません。
今お部屋に戻っても、まさか二人が…
なので、
仙石原の街のほうにぽたぽた歩くことにしました。

雪の中を往復1時間。
事前のリサーチで、階段がないことはわかっていたのですが
ひとりでぽたぽた歩くと、すこしだけ温まります。
今ごろ、廉クンと史奈ちゃんは…。
夕暮れの箱根の森は
それでもきれいでした。
『箱根が美しいのはね、どこかに温泉が隠れているからなんだよ』

部屋に帰ったら、
ベッド、乱れているかな。匂うかな?
なんて妄想をしながら
かっきり1時間半後、413号室の扉を開けると…

なんだ、清いじゃん。
先輩を雪の中で歩かせておいて、
何もしなかったの?

ホテルの夕食は、最高でした。
33DSCN1254.jpg

和の風味を加味したフランス料理。
サービスしてくれるお店の人も
背筋をピンと伸ばしていて、
優しいけどおせっかいはしない、
絶妙の距離感を保っています。
室内も静かで、
飛鳥IIのガチャガチャしたダイニングよりも
ずっと素敵でした。

廉クンと史奈ちゃんは
色違いのドレスに着替えて決めています。
チャコは、昼間のまま…。
ごめんね、雰囲気壊して。

お腹いっぱいになって
413号室に戻ります。
二人にせがまれて、カルデラの話をしました。
ほかに話すこと、あるんじゃいのかなあ。
そんなとき、部屋の電話がなりました。
手近のチャコが受話器を取ります。
「こんばんは。413号室のチャコです」
「フロントですが、巌根さまからお電話がはいっています。
 つなぎますか?」
史奈ちゃんちです。なんだろう?
「お電話変わりました。河東紗子です」
「史奈の母です。そこに史奈はいますか?」
史奈ちゃんに電話を代わってもらいます。
チャコと廉クンは、史奈ちゃんの口元を見ながら、
耳をダンボに。うわばみに呑まれそう。

しばらく何か話していて
「チャコ先輩、代わってください」
「え? は、はい。あ、お電話代りました」
「あなたが河東さんね」
「はい。チャコです」
「史奈と何のお話してたの? 教えてくれる?」
「はい。箱根カルデラの成因です。お母さまにも説明しましょうか?」
「??」
「65万年前に、外輪山の南東で…」
「結構です」
ガチャリと電話は切れました。




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