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実夏の あっ地こっ馳 紀行

ご注意;★このブログの登場人物はフィクションです。
■  9月6日  サハリン = 寝ちゃう?
 たっぷり暖まって外に出た。お風呂から出ても、あたしたちはさっきのドレスを着ていた。本当は、入浴後はドレスコードが解除されるからカジュアルウェアでも、ジャージの寝間着でもいいのだけれど、ね、あたしだって女の子だもん。
 洗いあがった衣類を、ランドリーから乾燥機に移し替えて、タイマーをかける。ドレスを着て洗濯するなんて、にっぽん丸ならではの非日常だよね。
「実夏、寝ちゃう?」
キャビンに行く途中、夏実お姉ちゃんが声をかけた。
「まさか。にっぽん丸最後の夜だよ。それに、今夜は時差調整で2時間余分にあるんだよ。寝るなんて、もったいないよ」
「そうだよね。HELLの謎、まだ解いてないし」
あ、忘れていたのに。
「…でも、どこに行く? さすがに今夜、ネプチューン・バーはあたしたち未成年は入れそうもないよ」
「夜食まで、まだ時間あるよね」
 小雨が降っているから、オープンデッキにいたら風邪をひいてしまう。子供たちがいられる公室といったら、プールサイドのカフェぐらいかな。
 そんな話をしながらキャビンに戻った。扉の下には、書類がいくつか挟まっていた。
 明日の船内新聞。船内で部屋付けになっている請求書(お姉ちゃん、何買ったのよ!)。そして、水色のにっぽん丸の封筒。宛名は、

 Dear Twins

 と書かれていた。あたしたちのことだ。
 キャビンの中で開けてみる。

 今夜のシフトはミッドシップ・バーです。未成年歓迎です。 もり
 Я тоже там. Татьяна 

 モリさんからの誘いだ! 下のロシア語はなんて読めばいいかわからないけど、Татьянаは何とか読める。タチヤーナ。きっと、立柳さんだ。
「実夏、行こう!」
もちろん!

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《ミッドシップ・バー》
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