実夏の あっ地こっ馳 紀行

ご注意;★このブログの登場人物はフィクションです。
■  9月6日  サハリン = サハリンの曇り空に向かって

い
「ДがИに化ければ…逆だ、ИがДに化けるなら、地獄が愛にならないでしょうか?」
 確かに、V字形の枝を2本組み合わせれば、ИをДに変えることは何とかなる。「アート」を「アイ」にすることはできる。よほど都合のいい枝を探してこないとむずかしいけどね。それ以前に、なんだかしっくりこないよね。詩には「ヘル」を「ラブ」に変えるって書いてあるからね。チャイキャベちゃんも涼南センパイも説得できないよ。
「あーあ、難しそう」
 好奇心の塊の夏実お姉ちゃんがさじを投げた。3人掛けのブランコに深く腰掛けなおして、両足をそろえて、サハリンの曇り空に向かって突き立てた。ねえ、お姉ちゃん、ショーツ見えちゃうよ。
 アナトリーさんとジアーナさんは、まだお客さんをつれてダーチャの中を紹介している。お客さんもワクワクしながらついていっている。
「さてと、そろそろ集合しようか。こちらから帰るといわないと、いつまでたっても終わりそうもないわ」
 立柳さんがそう言って、ブランコから立ち上がった。あたしと夏実お姉ちゃんも一緒に立ち上がった。あたしはスカートのポケット中に、LOVEになりそうもない木の枝をしまった。

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《サハリンの曇り空に向かって突き立てた》
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