実夏の あっ地こっ馳 紀行

ご注意;★このブログの登場人物はフィクションです。
■  9月6日  サハリン = では、地獄は

 ぽかんとしているあたしを飛び越して、お姉ちゃんが立柳さんに声をかけた。
「それで、地獄のほうは?」
「えっと、確か…」
 小型の辞書で確認してから、立柳さんはスペルを書いてくれた。
ад。
「アートって読むの」
「うーん。文字数からして違いますねえ」
「そうね、大文字や筆記体で描いても、アートをリュボーフィにはなりそうもないわね」
「ロシア語の地獄が、英語の美術になら化けそうですね」
たしかに、両方とも日本語に入ってくるなら「アート」だ。
「でもね、дはどちらかというと英語のDに近いのよ」
「AD…。アシスタントディレクターですか。広告業界ですか」
 どちらも、地獄のような職業って聞いたことはあるけど、宮沢賢治の時代にテレビもCMも発達していない。っていうか、どんどん本題から離れていっているよ。
「立柳さん、ロシア文字でIはどう描くんですか?」
「イー。エヌの裏返し。オリエント急行殺人事件で…」
わあぁ、ネタバレしちゃうよ。

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《わあぁ、ネタバレしちゃうよ》
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