実夏の あっ地こっ馳 紀行

ご注意;★このブログの登場人物はフィクションです。
■  9月6日  サハリン = お嬢さんはお酒かい?
 
 テーブルの上には、スープや野菜が並んでいた。ダーチャで採れたものばかりのようだ。
 菜園主のアナトリーさんは、立派な体格の持ち主だった。サハリン版のスーパーマリオといった趣だ。さすがに、オーバーオールは着けていなかったけど、マリオひげを生やしている。それもそのはず、ユジノサハリンスクでレスキュー隊の仕事をしているという。きっと、勇敢で、頼りになる班長さんだろう。
 あたしたちが席に着いたのを確認すると、アナトリーさんがウォッカやビールを配った。「お嬢さんはお酒かい?」ロシア語で聞かれているのに、なんといっているかわかる。お酒には興味があったけど、低調にお断りした。人生初のアルコールがウォッカではちょっと強すぎる。
 夏実お姉ちゃんが「いえいえ、わたしたちはまだ子どもです」と、ジェスチャー付きの日本語で答えた。「子どもです」の部分のジェスチャーは、頭にリボンを付けて小首をかしげてスカートの裾をちょんとつまんだ。それ、通じないと思うよ。ほら、アナトリーさんがマリオ顔できょとんとしている。
 それでも、あたしたちが子どもだということが、どうやら通じたようだった。マリオ顔をほころばせて、イチゴのジュースを持ってきてくれた。透明感のある、紅色の水。1リットル入りのガラスのポットに入っている。毒々しさはまったくなく、自然な感じがした。ゼッタイ、手作りだよね、これ。

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《イチゴのジュースを持ってきてくれた》
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