実夏の あっ地こっ馳 紀行

ご注意;★このブログの登場人物はフィクションです。
●9月4日  県立酉浜高校~藤沢市屋島台 チャコ従姉ちゃん、泊まりに来る。
 出発前日の夜、チャコ従姉ちゃんがバッグを抱えてやってきた。今夜から3泊、留守番と受験勉強を兼ねてあたしたちの家に泊まる。さくらママが画廊さんと打ち合わせをする机で勉強して、さくらママの部屋のソファにブランケットをかけて寝る。チャコ従姉ちゃんが受験勉強じゃなくて、あたしたちが明日出発じゃなかったら、一晩中おしゃべりしているのにね。
 夜9時過ぎに夜食を摂りにチャコ従姉ちゃんがリビングに出てきた。夜食はさくらママお手製のサンドイッチだった。
「どう? はかどりそう?」
 弥生ママが尋ねた。
「はい。思ったより静かで。机も大きくて、チャコ、このままずっと勉強していたいくらいです」
 今なら聞き捨てならない言葉だよね。
「そういえば…」
 といってチャコ従姉ちゃんは1冊の本を見せてくれた。カバーもとれたボロボロの文庫本だった。新潮文庫の「無声慟哭・オホーツク挽歌」。昭和年28初版発行・41年10刷。定価70銭。
「どうしたの? こんな本」
「これ、チャコが読んでた『オホーツク挽歌』だよ。70年代に出版された本を探していて、鎌倉の古本屋さんで買ったんだ」
 今普通に手に入る「宮澤賢治詩集」と違って、チャコ従姉ちゃんの文庫は、無声慟哭とオホーツク挽歌だけを収録している。「宮澤賢治詩集」には収録されていない「宗谷挽歌」「樺太鉄道」も載っている。長い解説もついている。こんな本を読んで、チャコ従姉ちゃんはサハリンに想いを馳せていたのか。
「借りていいの?」
「もちろんよ」
「ありがとう! 何かお土産買ってくるね。なにがいいかな?」
「欲しいものはサハリンの地図だけど、まず手に入らないでしょうし、税関で見つかったら大変だし、こんなときにもらったら受験勉強そっちのけで見入っちゃうから、遠慮しておくね」
 そういわれると、ちょっと困る。あたしはこう見えても義理がたいんだ。
「ええーっ…何か買ってくるよ」
「いいよ。マトリョーシカもキャビアもいらないから、楽しんできてね」
「でも…」
「じゃあね、帰ってきたら紀行文書いて」
「え?」
「約束ね。3年以内に」
 どうしよう。70銭の詩集、返そうかな。

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《昭和年28初版発行・41年10刷。定価70銭。》
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●9月4日  県立酉浜高校~藤沢市屋島台 チャイキャベちゃん、岩手から帰る

●9月4日  県立酉浜高校~藤沢市屋島台

 9月になって、2学期が始まった。
 チャイキャベちゃんは岩手県の旅行から帰ってきて、あたしたちに「かもめの玉子」を買ってきてくれた。放課後、部室でかもめの玉子を食べながら、あたしはチャイキャベちゃんの話を聞いた。
「課題、できそう?宮澤賢治の」
「うん。いろいろ話を聞いてきたよ。現実の地震と、賢治の世界が重なっちゃってね、なんて言ったらいいのかなあ、もう、頭の中整理つかなくてさ」
「チャイキャベちゃんでも、整理できないことなんてあるんだ」
「そうだよ。まず『グスコーブドリの伝記』を読んで三陸海岸まで出ていったでしょ。そのあと…」
 そういって、ノートを見ながらチャイキャベちゃんは岩手県の旅行で拾ってきたネタを次々と披露してくれた。ノートの中から、写真が1枚はらりと落ちた。POPな服を着た派手な女の子が、クラブのようなところにいる。ミラーボールやクラッカーがバックに写っている。
「これ、だあれ? お友達?」
「え? 私だよぉ」
「チャイキャベちゃんなの!?」
「そ。親戚の結婚式の3次会。親類呼んでどんちゃん騒ぎ。お酒飲めない女子高生には、けっこうつらかったわ。でも、岩手の昔の話とか、賢治の頃の農業の話とか、花巻の話とか、いろいろ聞けたんだ~」
 しゃべりながら、「産業組合」と「羅須地人協会」と「グスコーブドリの伝記」と、なぜか去年の朝ドラ「あまちゃん」の話が、チャイキャベちゃんの頭の中で少しずつまとまってきてるのがわかった。
 そこまでやるか、チャイキャベちゃん。あたしも負けてはいられない。だけど、この時点でもう負けはほぼ確定だよ。

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《POPな服を着た派手な女の子が、クラブのようなところにいる》
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藤沢入町まわり~おまけ
こんにちは! チャコです。

藤沢駅の北側の砂丘をぽたぽた歩いてきました。

厄神さんの脇の階段を登ると
藤沢小学校の裏に出ました。

裏門の先の坂道には、
ちょっとした階段が併設されていました。
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後付けの階段のようです。
手すりもきちんと付いています。

写真の樹木たちは、潜在植生のままでしょうか?
100年前の砂丘の様子、想像してみましょう。


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藤沢入町まわり~3 厄神社
こんにちは~ くぅうもぉはぁわぁき~ チャコです

さて、藤沢駅北西側の砂丘を歩いています。

藤沢小学校の北側を歩いていきます。
藤沢宿の縁辺部です。

家と家の間をぽたぽた、
自転車の練習をしている家族の前を通ります。

突き当たった左側に階段がありました。
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階段の脇の段が
本線の階段と不完全協和音程を奏でています。
♪ド~ミ~ソ~ド~

途中のY段の先には
お社がありました。
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厄神社さんという神社で、
伝染病の厄除けにご利益があるそうです。

階段は、厄神社の上へ続いていきます。
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うっそうとした階段は、
40万都市の中心駅から徒歩圏とは
とても思えないほどです。

階段はシンプルなコンクリート製ですが、
脇には
丁寧に積まれた石垣もあります。
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こういう道をは、
和服で歩いてみたいですね。

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小股がが切れあがったチャコ?に
なれるかな??
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藤沢入町まわり~2 橋脚系階段
こんにちは 不器用な女ですから、階段やってます チャコです

侠客に合わせて、健さんしてみました。

前回から、
藤沢駅の北側に横たわる砂丘、入町を
ぽたぽた歩いているチャコです。


砂丘の稜線に出ると
湘南新道をオーバークロスして
小学校へ行く歩道橋がありました。

歩道橋の階段自体は、
規格化されていて趣がないのですが、
よくよく見ると
歩道橋へのアプローチの階段は
さまざまな形があって
興味が深まります。

道路の左右の高さが同じなら
アプローチの階段はいりませんが、
世の中、
そんな理想的な道路ばかりではありません。
とくに、
斜面に通した道路では、
道路の左右の標高差があることが普通です。

そこで、
歩道橋への足がかりになる階段を
作ることになります。

ss DSCF1130
登って左側の手すりは、
歩道橋の手すりをそのまま延長したようです。

法面も傾斜が付いていて
盛り土というよりは、砂丘の頭を削ったような気がします。

階段を登り、
歩道橋を渡らず、
そのまま反対側に降ります。

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こちら側はスロープでしたが、
その先に階段がありました。

ss DSCF1132
片側が白く塗られているのが
丁寧にメンテナンスしている証拠でしょうか。
通学路ですからね。

遠景の丘は、
相模原台地の末端です。
以前歩いた、
滝の川・吹き割の滝の上になります。

下からみると、こんな感じです。
ss DSCF1134
階段の下部は、
たこさんスロープになっています。

たこさんスロープは、
自動車のスリップ防止が目的です。
でもここは、
インバーテッドUの車止めがあり
真ん中には手すりがしっかりと埋まっています。
手すりの脚のコンクリートを見ると
たこさんをつけたあと、手すりを作ったようです。

自動車を締め出した形跡が残っています。

トヨタとアメリカの言うことばかり聞いているこの国で、
こんな形跡を探せるのは嬉しいことですが、
自動車事故があったから…なんていう理由なら、
悲しいですね。
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藤沢入町まわり
こんにちは きみのなをかく~おりんぴっくと~ チャコです


せっかくの10代最後の夏休み、

なっちゃんたちと遠くに行けばいいんだけど

城下町ののお寺に続く階段とか

南洋の椰子の木陰の階段とか

北国の最果ての階段とか

 ひと気の絶えた連絡船の待合室・・・

そんな話はこれっぽちもなくて、

きょうは、藤沢駅周辺の超近場からお送りします。

オリンピックでさえ、地球の裏側からライブなのに・・・・・・。


以前、

白山神社から

藤沢駅のほうに歩いてきたことを書きましたが、

そのとき、

目の前を通っていたのに気づかなかった階段がありました。

喉の奥に小骨が刺さった感じ、

っていう紋切り型の比喩が

10代でわかってしまったチャコです。

リオで熱戦が繰り広げられている間に

小骨を外しておこうかな。


こちらがその階段の下り側です。
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玉石の縁どりで、蹴上げができています。

踏面にも玉石が埋められていて、アクセントになっています。

ちょっとみると、民家のアプローチです。

あるいは、小料理店。

料亭「ちゃ子」いらっしゃいませ~。

こんな立派な階段、以前のチャコなら、

恐れ多くて登ったりできませんが

いまは、度胸が付いてきて、すたすた登れます。

女は度胸♡

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途中から、

コンクリートのパネルを2枚並べた踏面になります。

こちらは、登りきったところです。

どう見ても、

この先に階段があって降りて行かれるなんて、

一見さんにはわかりませんよね。
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じゃあ、また、リオで。「リオで」じゃねえよ。

あら、お口が汚くなってしまいましたわ、おほほほ。
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スプリット!な車止め
こんにちは! 台風接近中!! チャコです。

今日は、茅ヶ崎の花火大会だよ!

チャコが住んでいる藤沢市片瀬平のアパートからも

ぽつんと見えるよ。


暑くなってきたある日、

またもやお遣いで、慶応大学に行きました。

チャコのアパートからけっこう近い大学ですが、

偏差値がちょっと足りなかったり、

地理学科がなかったりと、

残念ながら、チャコは入学を辞退しました。

(それ、入学辞退っていわないしぃ)

三田や日吉と区別するために、ここは

湘南藤沢キャンパス・略称SFCといっています。

…っていうと、

三田はTMC Tokyo Mita Campas 

日吉はYHC Yokohama Hiyoshi Campasなのかな?

学校のなかに入ろうとしたら

チャコのお遣い先は、大学内ではなくて

バス停前に建っているイノベーションビレッジ

ってところにありました。

SFC IVです。 スーパー藤沢炒麺バージョンⅣ!

キャンパス内にはたくさん階段あるんだけどなぁ・・・

SFCとかIVとか略しているのに、

「慶応大学さんの・・・」っていったら

「慶応義塾大学です」って、直されちゃいました。

相手先を略称で呼ぶのは確かに失礼なのですから

チャコ、素直に「申し訳ありません」と謝りました。

謝りっぱなしで、階段も見ないのでは悔しいので、

バス停を1つぶん歩いて公園に行きました。

打越公園っていう名前の、比較的新しい公園です。

入口の階段はこんな形です。
S打越公園DSCF0879

正面から撮った1枚です。
S打越公園DSCF0878
公園の入口の階段にしては

かなり立派。

高さもありますし、手すりも完備。

スロープを併設していないところが、潔く感じます。

バリアフリーじゃないけどね。

公園の下には、遊水地になる水槽が埋まっています。

池のままじゃ危ないって、許されないんでしょうね。


普通、この手の公園は

表側が階段なら裏側はスロープなのですが、

裏側も、低めの階段がありました。

S打越公園DSCF0880

表も裏も、

車止めの黄色いポールの間隔が開き過ぎかな?

ボウリングのスプリットみたいですね。

「う~ん、左を狙って10番ピンに当ててから・・・」
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